佐賀県で海苔つくりを営む島内啓次
島内啓次は、今では幻と言われているアサクサ品種の海苔を育てています。
アサクサ品種は、原始時代より食していた可能性があると文献に記載があるほど、日本古来の品種です。
昭和30年代頃までは一般に普及されていた海苔なのですが、
アサクサ品種は、病気にかかりやすく、育てることが難しく、
かつ、収穫量も少量であるため、アサクサノリだけでは、生計を立てていくことすらできないのです。
そのため、海苔は、現代向きに品種改良されたスサビ品種へと変わっていきました。
作り手がいなくなり、絶滅危惧種に選定され、今や幻と言われるようになったアサクサノリ。
日本の伝統食文化を守り続けるべく、冬場は不眠不休の想像を絶するほどの激務をこなしながら、
情熱を持って、海苔作りに励む島内啓次と西与賀町の生産者の皆さん。
島内啓次氏は、世界最大級の有明海の干満差を活用した高吊り支柱式養殖法で海苔作りに励んでいます。
満潮時は栄養たっぷりの有明海の栄養源を吸収し、干潮時は太陽の光をたっぷりと浴びてアミノ酸を熟成していきます。
この日々の繰り返しが、「うまい」海苔ができる最重要ポイントの一つだと言います。
海苔は海の恵み。綺麗な海だからこそ美味しい海苔が育つ。
自然に沿ったやり方をしているため、環境に負荷をかけることなく、美しい有明海と共存共栄しながら、手間を省かず丁寧に向き合うことで、海苔本来の生命力が養われ、旨みも香りも口溶けも、自然そのものの味わい、ほんのり甘い美味しい海苔が育ちます。
本当に美味しい海苔を沢山の方に召し上がって頂きたいという熱い思いで作られた海苔は、いつしかメディアでも数多く取り上げられるようになりました。
以下、島内啓次が出演したテレビ番組と雑誌の一部です。
・うまいっ!(NHK総合)
・メレンゲの気持ち(日本テレビ)
・知っとこ!(TBS)
・日経トレンディネット 他多数
是非、この『フワッ、とろ、サクッ』の味わいを感じてみてください。